
ちょうど昨年の春頃、メキシコシティを訪ねました。
メキシコにはお世話になっている先輩が住んでおり、共通の友人(←スペイン語ちょっとしゃべれる)とともにシティ向かった訳でして。
南アメリカ初上陸のちょこるにとって、その国民性はNewでした。そしてとても好きだった。
何より、シティで出会ったタクシーの運転手のおじちゃんはどうしても忘れられません。
お土産屋さんからの帰り道、ホテルに帰る際のこと。
歩くにはちょっと遠く、Uberもなかなか捕まらず困っていました。打開策を見つけるべくスマホで検索するちょこる(←完全にメキシコ初心者)は旅行記を読みながら、「流れのタクシーは拾わないこと」だって、と顔を上げた瞬間…
こちらを振り向き、「つかまったぜ ( ̄∇ ̄+)キラーン」と手を振る友人の姿が。
(おおおおおっと…!
でも彼女スペイン語しゃべれるしね、うん。)
これが陽気なタクシー運転手、ホルヘ(仮)との出会いでした。

乗り込んで早々、健康的に焼けた肌とがっちりの体をこちらに向けて、「Hola!(オラ) 調子はどうよ!」ばかりに話かけてくるホルヘ。笑
スペイン語しゃべれる風に返す友人と、とりあえずうなずくちょこる。(英語圏じゃないと本当に赤ちゃんのような我です。笑)
最初は「ぼられるんじゃないか」「誘拐されたらどうしよう」とか、臨戦態勢モードも入っていましたが、(←失礼かもだけど、海外行くなら当然)とりあえず彼女がスペイン語しゃべれるんだぞ、ということは伝わったらしく、一安心 。
(´・ω・`) …ん?何か我に話かけておるぞ、なんじゃ?
どうやら「お前はスペイン語しゃべれるのか?」と聞いているらしい。
「Poco, Poco」(ポコ。「少し」の意味)と覚えたてのスペイン語で返してみる。
するとホルヘはにやにやしながら、
「どうだ聞かせてみろ」とばかりにこちらを見る。
へへん、実はちょうどメキシコに来る前に寄ったワシントン(US)で、メキシコ人夫婦にスペイン語教えてもらってたんだよね!特に奥様は、ちょこるのスペイン語本を見ながら一緒に発音してくれて…TT (バス待ちが一緒になって仲良くなったメキシコ人夫婦に感謝…!)
ここで調子に乗ったやる気を出したちょこるは、渾身のスペイン語を披露した。指で顔のパーツを指しながら
「オホース(目)、ナリース(鼻)…」
あれ、何だっけ、口、口…
するとホルヘは真顔で、「モキート!」と言う。
しかも楽しそうに、小指を鼻の下で回転させながら!!!
なんだ、なんなんだ、この「モキートなるやつは!!」

だがしかし、日本女児たるもの、やる時はやらねばなるまい。もちろん、やりましたとも。
「オホース、ナリース、…モキート!! 」
その瞬間、ホルヘ爆笑。もっとやれ、もっとやれと体を後部座席に向けてくる。
(前を向いて運転してくれよ!!!)でも、なんだか楽しくなってきた私たち。
ち:「オホース、ナリース、…モキート!!」 (ほじほじ、の仕草)
ホ:「うへへへへッ!!!askdngkx...(←ちょこるのスペイン語能力の低さ)がははッ!!」
かれこれ、20回くらいこれをやったのち、当初の心配はどこへやら、無事ホテルについたのでした。(正規料金、良い運転手さんでした。)
ホルヘ、笑いをありがとう。別れが寂しいぞう…
ちなみにご察しの通り、"moquito"は「鼻ク〇」という意味ですが、それを知るのは後のこと。(辞書で調べた)
その瞬間を楽しむ、初対面でも一緒にお腹を抱えて笑える。
「メヒコ(メキシコ人)、なんて素敵!!!
( ↑ここから、帰国後スペイン語の勉強を始めた。笑)
ホルヘが心から笑ってくれているのが何より嬉しくて、子供のようにふざけ倒したタクシー車内。
難しく、難しく考えなくても。ちょっとしたことで笑っていいんだ
なんて思えるのは、ホルヘとの時間のおかげ。
彼が観光客にモキートを教え続けるのは推奨しませんが、
今日もどこかで、あの少年のような目でガハハと口を大きく開いて笑っているかと思うと、元気になります。ありがとう、ホルヘ。
話は変わりますがもう一つ、メヒコ(Mexico)で体験してほしいものがあります。
そう、メヒコのCoke(コーラ)。日本やアメリカのとも、味が違うんです。
現地の友人によると、砂糖が多めなのだとか。確かに、甘い。でもしつこくない。
これ、好きだ。(←よくある結論)
友人はメキシコ人の知り合いに頼まれて、缶で買って帰っていました。
(ちなみに海外では、Cokeというとコカ・コーラがでてきます。ペプシは Pepsiと呼んで区別しています。世界のみんなのコーラへのこだわりや恐るべし… )

メキシコに滞在の際は、メヒコとの交流とメヒコ独特のコーラ、ぜひ楽しんでくださいね。笑